子どもへの発達の心配や子育ての不安があると、どうしているでしょうか?
まず多くの方がやっていることは、身近な人、ご主人や親に話していることでしょう。そこで、共感されたり、同じ認識を持つことができたり、何をすればよいかが明確になったりすれば、何も問題とはならないでしょう。
ただ、現実問題は、そんなにうまくいかないご家庭の方が多いのです。
- 旦那が理解してくれない…
- 親に相談しても、「心配しすぎだ」「大丈夫だ」と言われ、取り合えってくれない…
- 夫婦の認識は一致しているが、これから何をすればよいのか分からない…
<これからのお話の流れ>
- 早ければ早いだけ、子どもの変化を起こしやすい!
- 問題が大きくなってからでは、時間も労力も何十倍もかかる!
- 子育ては家族だけでできるものではない!
- 『相談』は恥ずかしいことではない!
- 「お母さんのための相談室『Latehu(ラテフ)』」でできること
早ければ早いだけ、子どもの変化を起こしやすい!
子どもの年齢が低いほど、お母さんが関わり方を少し変えるだけで、すぐに子どもの行動が変化しやすくなります。お母さんの関わり方を少し変えただけで、すぐに子どもの行動が変化すると、お母さんも子どもへの関わり方の工夫を考えるモチベーションが上がりますよね(^^)
反対に、年齢が上がると、子ども自身の中に「自分」が出来上がってきます。周りの変化だけで全く変わらないというわけではありませんが、子ども自身が「変えたい」と思わない限り、変えることが難しくなってきます。
つまり、15歳より10歳、10歳より6歳、6歳より3歳…の方が、お母さんが関わり方次第で、子どもをより良い方向へと成長を促すことが可能となるのです!
概ね小学校3~4年生以降になると、お母さんの考えだけでは変化は引き起こしにくくなってきます。

問題が大きくなってからでは、時間も労力も何十倍もかかる!
今、心配や不安に思っていることを、お母さんだけ、あるいは家族だけで抱えていると、より良い方向へと改善されるよりは、より問題がこじれていくことが多くあります。問題が大きくなってこじれてから、相談機関に訪れた人たちをたくさん見てきました。これまでの状況を確認していると、「もっと早く来てくれれば、もう少し楽に解決できたかもしれないのに…」と思われる方も多いです。
問題が大きいか小さいかは数年後の結果論でしかないため、判断はできません。ただ、「気になったとき」が最も小さい状態だと思ってください。「気になったとき」にすぐになんらかの行動するのか、しばらく様子を見てみようとするのかによって、その後の経過に違いを生じさせることができます。
「気になったとき」に行動する方が、時間は短く、労力も少しですむのです。「気になったとき」から時間が経てば経つほど、対応にかかる時間は長くかかり、その分、労力も何十倍も必要となってきます。

子育ては家族だけでできるものではない!
昔は祖父母との同居やきょうだいも多いなど、大家族の中で子どもを育てていました。隣近所との交流も多く、地域で育てていました。つまり、1人の子どもを育てるのに、多くの大人が関わっていたのです。
それに対して、現代は、核家族化、ワンオペやシングル家庭と、子ども一人を育てるのに、関わる大人の数が激減しているのです。子ども1人に大人2人なら、まだましな方でしょう。大人1人に対して、子ども2~3人なんてこともあるでしょう。
それは、1人の人間ができるキャパ(容量)を超えているのです。お母さん1人で、あるいは家族だけで、なんとかできると思う方が無理難題なのです。人の力を借りていく、使えるものは使っていくというくらいの心づもりが大切です。お母さんが倒れてしまっては、子どもは生きていけません。子どもの将来を考えるからこそ、お母さんが1人でがんばりすぎないことが大切なのです(^^)

『相談』は恥ずかしいことではない!
悲しいことに日本では、『相談』することに対する抵抗感が強い人が多い傾向があります。「専門機関に相談に行く」、「カウンセリングを受ける」といったことに対するハードルがとても高い人が多いです。そのようなことは、「問題がある人」「障害がある人」が行うものというイメージが強いのでしょう。
でも、そうではありません! 何を持って「問題」とするか? ということは人によって違います。お母さんが「気になっている」「困っている」という事実が大切なのです。「何かあるから」相談するのではなく、「気になっている」「困っている」状態をより良い方向に導き、前向きに生きていくためにどうするかを考えるための相談なのです。
近年、予防医学や予防歯科をいう言葉をよく耳にするようになっていないでしょうか。
「病気や虫歯になったから病院・歯医者に行く」のではなく、「病気や虫歯にならないように病院・歯医者に行く」という考えが浸透してきたのです。
専門機関への相談やカウンセリングなども同じです。気になっていること・困っていることが「さらなる問題を引き起こさないように」、「子どもが将来、生きやすくするためのスキルを身に付けるために」行うものなのです。

お母さんのための相談室『Latehu(ラテフ)』でできること
❀子どもの状態の把握(子どもの状態に合わせた専門的説明)
子どもへの関わり方・対応方法を考えるうえで、まずは子ども現在の状態を把握することが大切となります。お母さんからの情報をもとに、これまで1,000組を超える親子を見てきた臨床心理士・公認心理師が、専門的に子どもの現在の状態を分析していきます。
これは診断などではなく、子どもにどのような傾向があるのか、どんな特徴を持っているのかの状態把握に過ぎません。専門的知識に基づきながらも、お母さんにとって分かりやすい言葉で、子どもの状態を説明いたします。まずはお母さんが子どもの状態を理解することから始まります!
❀将来を見据えて「今」必要な関わり方の方針設定
「たくさんの本が出ていて、何を読んだらよいか分からない…」、「本を読んでも、子どもの状態に合うものがどれか分からない…」という経験をされた方もいるのではないでしょうか。一般的知識を知るために本を読むこともあってよいでしょう。でも、その本に書かれてある中で、何を選ぶか? これは非常に難しいことなのです。中にはすべてをやろうとするお母さんもいますが、それは無理がたたり、親子で共倒れしてしまいます。
今の子どもの状態に合わせて、将来を見据えつつ、「今」必要な関わり方を考えるには、優先順位をつけることが必要なのです。その優先順位をつけることは、お母さんだけでできるものではありません。話をしながら、子どもに必要なこと、お母さんができると思えることの両方を考え、「まずこれからやってみよう!」と思うことを一緒に見つけていきます!
❀お母さんが自信を持って継続的に実践できるようにサポート
1回だけ、その一瞬だけ、お母さんからの関わり方を変えれば、子どもの行動が変わるというものではありません。年齢が低ければ、お母さんの行動の1回だけの変化で、すぐに子どもの行動が変わる場合もあります。ただ、子どもの、その好ましい行動を継続させていくためには、お母さんの変えた行動を同じように続けていくことが必要なのです。年齢が高くなれば、お母さんのわずかな行動の変化だけで、目に見えるような変化は生じません。
いかにお母さんの行動の変化を続けることができるか! これが非常に重要となるのです。今までのお母さんからの子どもへの関わり方は、お母さんの行動の癖となっています。その癖が悪いというわけではありません。お母さんと子どもとの相互作用で、子どもの状態は変わっていきます。きょうだいがいる場合は経験がある方もいるかもしれませんが、お母さんからすると、同じように関わっているのに、上の子には効くのに、下の子には全然効かないなどいうことがあります。子どもに合った関わり方が必要となるのです。
「継続的」かつ「子どもに合わせて」、自分の癖を変えていくことが一人では到底ムリな話です。人はどうしてもできないことに目が行きがちになります。でも必ずできているところはあるのです。そこに気付くため、「うまくいかなかったときに、どうするか?」を客観的に考えるためには、人の力を借りていくことが大切となります! お母さんが自信を持てるように、子どものより良い将来のために関わり方の工夫を続けていけるようにサポートしています!
❀相談したことを知られることがない
ここまで読んでも、『相談』することに抵抗がある方もいるかもしれません。「お母さんのための相談室『Latehu(ラテフ)』」は、私設の相談室のため、良くも悪くも保育園・幼稚園・学校などとの連携はできません。あくまで、お母さんが子どもへの関わり方を考える・学ぶ場となります。もちろん守秘義務があることは大前提ですが、そういう事情もあり、現在生活している環境の中に情報が洩れることはありません。
また、相談室として設けている場所は一般の住宅の一室となります。正直、部屋の前には看板も掲げていません(笑) 部屋に入るところを見られたとしても、何をしに来ているかは分かりません! 遠方にお住まいの方や移動時間を短縮したいという方などにはオンライン(Zoom)での相談も承っています。ネット環境があるところであれば、どこからでも相談可能なので、ご自身で相談しやすい場所・時間を選ぶことができます。そういう意味でも、相談していることを誰かに知られることはありませんよね(^^)