子どもの発達が心配…
子育てに不安がある…
子どもにどう関わったらいいのか分からない…
子どもとの関わりの中で、さまざまな不安・悩みがあることと思います。
相談できる場所は、いろいろあります!
ただ、いろいろあるからこそ、そこに相談したらよいかが分からないという場合もあると思います。
簡単にではありますが、ご説明していますので、選択の参考にしてみてください(^^)
相談できる場所
相談できる場所は大きく分けると2タイプあります。
(1) 相談機関
(2) 医療機関
(1) 相談機関
- 学校のスクールカウンセラー
- 児童相談所
- 子ども家庭支援センター
- 教育相談センター
- 保健センター
- 発達支援センター
- 療育センター
- 大学の心理相談室
- 民間の相談機関
※お住まいの市区町村により、多少、名称が違う場合もあります。
学校のスクールカウンセラー
一番、身近な場所かと思います。公立学校の場合は、週に1回程度、固定の曜日でスクールカウンセラーが学校に来ているということが多くなります。どの曜日に来ているか、予約はどのように取ったらいいかなどを担任の先生に確認してみてください!
スクールカウンセラーへの相談は、学校での様子を直接見てくれ、お母さんからの話と子どもの実際の様子を照らし合わせながら、今後の方向性を考えていくことができます。子どもの日常生活の自然な姿を見てもらいながら相談ができるのは、スクールカウンセラーだけになります。
一方で、学校の中にある相談室での相談のため、相談室に入るのをほかの人に見られるのが嫌だ、学校の先生に相談したことが知られるのが嫌だという方も中にはいらっしゃいます。その場合は、以下の学校外の相談機関を利用してみましょう!
児童相談所
18歳までの子どもの全般的相談に応じている機関です。近年、虐待が問題となることが多い世の中であり、虐待のニュースが流れると必ず児童相談所の名前も挙がるため、児童相談所=虐待対応との認識を持たれている方もいらっしゃいます。確かに、虐待問題に強制的に介入できる権限を持つのは児童相談所だけなので、虐待への対応に関する専門機関ではあります。ただ、養育の不安、発達の心配、不登校、障害、非行…など多岐に渡り相談に応じている機関ですので、「こんなことで児童相談所に相談するのは…」と躊躇う必要はありませんよ(^^)
応じている相談内容が多岐に渡るが故に、働く職員側の都合にはなるのですが、お母さんが不安・心配で相談していても、多くの子どもたちを見ている職員の感覚として大きな問題ではない、緊急度が低いと感じられると「大丈夫ですよ」「様子を見ましょう」と継続的な相談が難しい場合も残念ながらあるのが現状です。そのような経験がある方は、以下の相談機関に相談してみるか、また同じような経験するのは嫌だ、しんどいけど相談するのもしんどい…というような方は、「お母さんのための相談室『Latehu(ラテフ)』」にご相談ください(^^)
子ども家庭支援センター
児童相談所と似たようなところです。虐待問題への強制的に介入できる権限がないというだけで、そのほかの18歳までの子どもの全般的相談に関しては、児童相談所同様の相談に応じています。制度上の細かい違いはありますが、利用する側としては、明確な違いを区別せず、「18歳までの子どものことならどんなことでも相談できる」と思って、相談していただいて大丈夫です(^^)
教育相談センター
小学生から高校生までの学習や行動などの学校生活上の問題、いじめや不登校など教育関係の相談に応じている機関です。学校生活の中での心配・不安が大きい場合には、教育相談センターに相談できるといいでしょう(^^)
保健センター
母子保健、食育、保健衛生、健康づくり、精神保健など、さまざまなサービスを実施しています。乳幼児健診で利用されている方が多いとは思いますが、主に小学校入学前の子どもに関することであれば、子育てに役立つさまざまなサービスを行っています。地域により、実施しているサービスの内容は異なりますので、お住まいの市区町村の保健センターに直接問い合わせてみてください(^^)
また、保健センターに出向くことができないという場合には、家庭訪問をしてくれる場合もありますので、相談してみてください!
発達支援センター/発達障害者支援センター
発達が気になる子どもに関する相談やトレーニングを行う機関です。「発達支援センター」という名称の場合は18歳までの子どもを対象としていることが多いです。「発達障害者支援センター」という名称の場合は、18歳以上の成人を対象としている場合が多いですが、地域によっては18歳以下の方を対象としている場合もあります。発達が心配という場合、診断の有無に関わらず、相談できますので、まずはお住まいの市区町村のセンターに問い合わせてみましょう(^^)
療育センター
発達が気になる子どもへのトレーニング(療育)を行うことをメインに行っている機関です。多くの療育センターでは診療部門とリハビリテーション部門を持っており、診察+療育を行っています。まず診察を受け、その中で療育の必要性があると判断されたら、療育を受けることができます。小学生以上の療育を行っている療育センターもありますが、全国的には小学校入学前までの子どもを対象としているところがまだまだ多いように思います。
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ここまでは国の制度に基づいた相談機関です。つまり、費用が無料であったり、1割負担であったりするなど、経済的負担は軽くなります。一方で、平日日中での相談が基本となります。
ここからの相談機関は、国の制度に基づいた機関ではないため、費用がかかります。相談できる内容や方針等も機関によって大きく異なりますので、一概に「○○ができる」とは言えません。
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大学の心理相談室
心理学部のある大学院では、大学院の学生の実習機関として心理相談室を併設しています。大学院により、どのような相談内容を得意としているかは異なります。子どもの相談に乗ってもらえるかどうかは、ホームページを見れば相談に応じている概要が書かれていることが多いです。子どもの相談に応じることができる大学院では、プレイセラピーを実施していることが多いです。遊びを通じて、子どもの心をほぐし、第三の安心できる場としていきます。その中で、子どもの状態を改善するためのケアを行っていきます。プレイセラピーでは大学院生が担当することが多いので、子どもに年齢が近い、お兄さん・お姉さん的存在として、子どもの良き話し相手を作るという位置付けで利用できるメリットがあります!
民間の相談機関
ここは最も幅が広く、一概に言えないところです。地域によっても、有無の差が激しいです。個人で行っている方もたくさんいます。「お母さんのための相談室『Latehu(ラテフ)』」もここの位置付けです。これまでご紹介した相談機関の中で、最も費用は高額がかかるところではありますが、お母さんが相談したい内容を専門としている機関であれば、曜日や時間など相談方法に関しては、これまでの相談機関より柔軟性が高い可能性があります!
(2)医療機関(病院)
子どもの発達の相談ができる病院は、以下のような科になります。
- 小児科
- 発達外来
- 思春期外来
- 児童精神科(小児精神科)
- 小児神経科
確実に子どもの発達に詳しい医師がいるのは、「発達外来」「思春期外来」「児童精神科(小児精神科)」「小児神経科」になります。ただ、そのような名称を掲げて診療している病院は、まだまだ数が少ないのが実情です。そのため、「近くにない!」「近くにあるけど、予約が取れない!」という場合も多くなります。まずは、かかりつけの小児科で相談することをお勧めします! 小児科の先生も、発達的側面に詳しい先生もいらっしゃいますし、先生自身が診れなくても別の病院を紹介してくれる場合もあります。

いきなり面談での相談に抵抗がある方へ
ここまでご紹介してきた相談機関は、基本的に足を運んで面談をする「来所相談」と呼ばれるものになります。ただ、「相談する」ということにハードルが高く感じる方もいらっしゃいます。そのような方は、いきなり面談の相談に出向くことに抵抗を感じることでしょう。
しかし、お母さん一人で、あるいは家族だけで抱えていて、良い方向に進むことは決してありません。もっと早く相談してくれていれば早く解決できたかもしれないことが、お母さん一人、あるいは家族だけでがんばりすぎて、余計、問題がこじれ、対応が非常に難しくなってしまう状況に陥っている家族にもたくさん出会ってきました。気になっている「今」が一番早いタイミングなのです! 相談への抵抗感を拭いきれない方は、学校でも、行政機関でも、医療機関でもない「お母さんのための相談室『Latehu(ラテフ)』」にご相談ください(^^) あくまでお母さんと私、日塔 千裕(ひとう ちひろ)との二者関係でのお話ですので、どこかに情報が洩れる心配もありません! 良くも悪くも、他機関との連携はできませんので(^^;
それでも、顔を合わせての相談は・・・という方は、電話相談を利用してみましょう!
- 24時間子どもSOSダイヤル(教育相談)
- 189(児童相談所)
どちらも匿名での相談が可能です。昼間は忙しくて相談する時間が取れないというお母さんも、24時間通じますので、手の空いた時間での相談がいつでも可能です。ただし、「189」は子育ての悩み相談にも幅広く応じているものの、虐待の緊急通告窓口も兼ねています。そのため、地域によっては、夜間帯は緊急でなければ昼間に相談してくださいと言われる場合もあります。また、電話相談は、1回ごとの相談が基本となるため、「以前相談したことを踏まえて」の話はできないため、毎回、最初からお話しする必要があります。
お住まいの地域にある相談機関の探し方
<ご自身で検索>
これまでご紹介したような「相談機関名」または「病院の科目」とお住まいの市区町村をキーワードとして入力し、インターネットで検索してみましょう!
「発達(悩みの内容)」+「相談」+「お住まいの市区町村」で入力しても、検索することができます。
<自分で検索しても、どこに相談したらよいか分からない…>
- 市役所や区役所に問合せる
- 電話相談の窓口(24時間SOSダイヤル、189)に電話を掛ける
- 「お母さんのための相談室『Latehu(ラテフ)』」にご相談いただいても、どこに相談できるとよいかご案内することはできます。(ただし、良い・悪い、合う・合わないは分かりませんので、あくまで一般的相談内容として適切な相談機関のご案内です。)
相談するまで流れ
どこの相談機関も、基本的に予約制になります。病院の場合、小児科は予約の必要性は異なりますが、その他の病院は基本的に予約制です。病院によってはインターネットでの予約を受け付けているところがあります。多くのところは電話での予約になりますので、まずは電話を掛けて、予約できる日程等、確認してみましょう!
医療機関(病院)の受診の判断基準
子どもの発達に心配がある場合、病院の受診を考えたり、学校から病院受診を勧められたりすることがあります。でも、お母さんの気持ちとしては、「病院を受診しないといけないのだろうか?」と思うところもあるでしょう。病院でしか対応できないこともあります。以下のような場合は、病院でなければ対応ができません。
- 発達障害かどうか、はっきりさせたい(診断)
- 薬を飲むことで状態が改善されるのか知りたい(薬の処方)
薬による治療に関して知りたい方は、こちらをご参照ください。
この2点は病院でしかできませんので、病院の受診が必要となります。この2点を特別に考えないようであれば、子どもの今の状態を客観的に把握することや、子どもに必要な対応を考えることを目的に相談することが大切となります。つまり、医療機関(病院)でなくても、まずは相談機関に相談することでもよいでしょう!