スーパーではセルフレジ化が進み、レジ担当のスタッフが減ってきていますね。 これから、AIがますます普及し、10年後にはなくなる仕事があると言われている時代です。子どもが20歳を、30歳を迎えたとき、どんな世の中になっているか、想像できるでしょうか。ママが生きてきた世の中とは大きく変わっていきます。ママ自身も、これからの時代を生き抜いていくために、新たなスキルを身につけていくことが必要なこともたくさんあります。子どもにとっては、このAIがある世の中があたり前。昔からの風習で大切にされている価値観を大事にすることが大切なこともありますが、それを重視しすぎると、子どもが大人になったときに、とても生きにくい状況へとなってしまいます。
❀ 自分で自分にOKを出すスキル
日本人は、謙虚さであったり、謙遜することであったり、それが美徳とされてきたところがあります。大きく時代が変化している今でも、その風潮は強く残っています。謙遜することは悪いことではありませんが、往々にして、謙遜することが多い人は、自己評価が低いことが多いのです。昔は、自己評価が低い方が生きやすい時代だったこともありました。ただ、現在は、自己評価が低いと、正直言って、生きにくい世の中です。
ネットを調べれば、You Tubeを見ると‥‥、多くの情報が簡単に手に入る時代。人のすごいところばかりに目が行き、「自分はできていない…」「自分はダメだ…」と自己否定に走る。なぜそこで比較する必要があるのか? そんな必要もないところで、すぐに比較して、自分はダメだというレッテルを貼るような比較地獄に陥りやすいのです。
物質的に豊かになり、欲しいものが手に入りやすい時代。本来、比較ができない、精神面を比較するようになっているのです。「あの人は、幸せそうだな~」 その人が何をもって幸せと感じているか。そんなことは本人にしか分からない。にもかかわらず、自分の基準で、「こんな人は幸せだ」と決めつけ、自分は幸せではないとマイナスの方向に引き込む。そうやって、自滅をしていく人が実に多いこと(^^;
幸せは、自分で決めるもの!
人はこうであっても、自分はこれがいい!と思えるものは何か?
自分が「こう!」と思える自分軸、最近よく言われる“自分らしさ”が大切! その自分の中の基準があることで、「自分はこれができた!」「自分はここまでできた!」と自分にOKを出してあげることができるのです。人と比べて、それを励みに上を目指すことができるのであれば、比較もOK。 でも、「自分はダメだ」という思考になってしまうのであれば、人のことは一旦、脇に置いておこう。
ママが、自分に当てはまると感じた方は、まずはママ自身が自分のことで、自分にOKを出せるように心掛けてみよう(^^) 人には必ず「できていること」「よいところ」があります! 自分ではどうしても分からないという人は、信頼できる家族や友人に聞いてみよう! 答えてくれたことには、「そう思っててるんだ。ありがとう!」とそのまま受け取ろう♪
子どもに対しては、「~できたの、いいね!」と、Facebookやインスタでいいね!をつけるような感覚で、「いいね!」をたくさん伝えてあげよう。 子どもの中にそれが、たくさんたまっていくと、自分にOKを出す感覚が身についていきます!!

❀ 多視点で考えるスキル
そして、2つに必要なスキル。「多視点で考える」とは、難しいように感じる方もいるかもしれませんね。実際に、難しいことだと思います(^^; 今の世の中は、多様性が言われている時代。頭で分かっていても、それを行動に落とし込むことは難しい…。
要は、選択肢や可能性をたくさん考えられるようにするということ。日常生活習慣においても、人間関係においても、さまざまな場面で必要なことです。選択肢や可能性がないということは、「こうあるべきだ」と1つに凝り固まった考えを持つということ。1つに凝り固まった考えは、ほかのものを排除するわけなので、差別にもなるし、そうでないものはダメだというレッテルを貼ることにもなる。それはストレス度を高め、幸せの弊害ともなる。「こうあるべきだ」と強い信念で、一定の価値観へのこだわりも大切なところはあるが、それが強くなりすぎると、今の変化の速い時代の流れについていけず、ストレスを高めることにつながる。
ママも忙しくしているが、子どもの生活を中心に考えても、忙しさが増している。そんな状況の中で、「こうでなければ」と考えてしまうと、ゆとりがなくなってしまう。「こういう場合もあるし、こういう場合もあるよね」「今日は、これでもいっか」 そんな風にさまざまな視点で考え、柔軟に対応することが求められてくるのです。
そして、この考えは、人間関係にも大きく影響してきます。冒頭でAI時代になってきると話しましたが、AI時代なってきているからこそ、リアルな人間関係が非常に重要となってくるのです。AIに置き換わり、全く人と関わらず生きられる人はいません。AIとの関わりが増えてきているからこそ、人は人を強く求めるようになっています。ただ、ネットの世界の人間関係もあり、ネットの世界とリアルの世界の中での人間関係の築き方の違いが、リアルの世界での人間関係を難しくしているところがあります。
人間関係においても、こんな人もいるし、あんな人もいるよねとさまざまな視点で考えることが必要なのです。さらに、一人の同じ人でも、その時々によって違う。それは、リアルな人間関係の中で体験を通して学んでいくしかないのです。人にはいろんな面がある、いろんな考え方がある。そういうことを学んでいくことで、人に対する強すぎる期待や怒りが生じにくくなり、円滑な人間関係を築くことに繋がるのです。
ママは、「あなたはこう思ったのね。ママはこう思ったよ」「あなたはこう感じたんだね。あの人は、こういう風に感じたのかもしれないね」などと子どもとママの考え・感じ方の違い、人は違うように感じたかもしれないという予測を伝えていけるといいですね!

❀ とりあえずやってみるスキル
最後は、とりあえずやってみるスキルです。「一度始めたら、最後までやってほしい!」 これが親としての心情かと思います。途中で辞めさせると、すぐに投げ出す子、嫌なことから逃げる子になってしまうのではないかと心配する方もいるでしょう。今は、物質的に豊かになり、欲しいものが手に入りやすい世の中です。あることがあたり前になりすぎて、有難みを感じにくくなっていることでもあります。そんな時代で、ゲームは好きだけど、ほかに好きなことがないという子どもが増えています。少しでもやりたいと興味を持てるのであれば、最後は考えずに、とりあえず「やってみる!」でいいと思います。
やってみないと自分に合うかどうかは分からない。新しいことを始めるわけなので、新しい環境に飛び込む、挑戦する勇気が必要となります。挑戦する姿勢はとても大切なことですし、変化が激しい時代だからこそ、新しい環境に飛び込む度胸がとても重要となるのです。いろんなことに挑戦できる力は、これからの時代にとても必要なスキルとなってきます。同じことを続ける力も大切ではありますが、それが好きで続けているなら、それは子どもの糧となります。でも、嫌々、合わないと思いながら続けていても、やっていることは身に付きませんし、言われるからやっているという受け身姿勢で、必要なスキルが身につかなくなります。
いろんなことが選べるからこそ、自分に合ったものを見つけることは至難の業(^^; 子どもが「好き!」「やりたい!」と思えるものが見つかったらラッキー♪くらいの感覚です。 挑戦できる! いろんなことに興味を持てる! とりあえずやってみることで、これからますます必要となるスキルの獲得につながります。
やってみて、合わなかったと感じたら、「何が合わないと思ったのか?」と一緒に考えることで、「嫌だから辞める」ではなく、次のチャンスにつながるヒントを得ることになっていきます!
